某カルト教団にべったりののらくら大臣が辞任した。
経済再生もできない(そもそもやる気があったのかもわからんが)まま、カルト教団との関係について、詭弁や屁理屈とすら言えないようなのらくらした発言(事務所では、一年前の資料は処分してる。さらに記憶にない。しかし、資料もないから確かめるすべもない)を繰り返してばかりだった。
この際、個人的な立場や意見を議論したいのではない。
まあ、辞任でも更迭でも構わないが、大臣にふさわしくないのは間違いない。議員としてもふさわしいとは思わないが。
なにせ大臣の分際で「野党の人から来る話は我々政府は何一つ聞かない」と発言するような奴だ。しかも選挙演説でだ。つまり、これは言ってはいけない内容とは思っていなくて、こういう発言をすれば票をかせげると考えているということだ。たとえ発言を撤回したとて心に留めておかねばならない。
ともかく、政治家はもちろん大臣などにはさせてはいけないような奴なのだ。
が、しかし、あえて留任させるべきであろう。少なくともこのカルト教団についての問題が片付くまでは大臣を辞めさせるべきではないと思う。
理由は単純だ。
ここで辞めさせるのは、大臣ではなくなることが痛手のようにも見えるが、実は本人にとっても自民党にとっても得しかないからだ。
はっきりと言えば、逃げ得になるからだ。
大臣でなくなり、一議員になってしまえば、もう追及もされなくなるだろう。
辞表提出後の記者会見でも、「私は(カルト教団との関係について)説明する意思はあるが、みなさん(マスコミ)は一議員のインタビューはなかなかされませんから」などと舐めた発言をしていた。
業腹だが、事実その通りだろう。もちろん後半の現在よりもインタビューされなくなるという部分について、だ。前半の説明する意思などあるわけがない。
そして、総理にとっても問題のある大臣にきっちり責任をとらせた形をとりながら、実はこいつから余計な問題が出る可能性が減り、さらには他の閣僚や議員に飛び火する確率も減らせたのだ。
どうせ、現在の日本の経済なんか、理由は多々あるが、再生できないのだから留任させて、野党やマスコミのサンドバッグにでもさせておく方が、結果としてカルト教団問題の解決に役立つかもしれない。
ただし、野党とマスコミにそんな大仕事(きちんとカルト教団との関係について追及すること)ができるとも思えないが、まさか与党が追及するわけもないので仕方ない。
なるほど、昔の大人が言っていた「辞めりゃ責任とったことになるわけじゃない」というのは正しかったな。