映画、トップガン・マーヴェリックを観る前に、トップガンを見直した。
見ているさいちゅうも、見終わってからも
若い映画
だなあ、と思った。
86年の映画なので、36年も前の作品だ。
まず単純に出演している俳優がみな若い。
指導教官や上官としてほんの少しおじさんがいるが、それでさえ恐らく40代前半くらいではないか。
また、組織としての在り方というか、態度が若い。
日本と比べて米軍がどうかは知らないが、若者を育てる、失敗してもすぐに潰すことはない、という姿勢が貫かれている。
もちろん、ただの兵学校ではなく、空軍パイロットのトップエリートを養成するところだから、人員を無駄遣いはしないだろうが。
としても、教官たちは厳しく温かい。
同僚たちも然りだ。ライバルでさえも、いやな奴ではない(当時はもしかしたらものすごい陰険なキャラとして受け止められていたのかもしれないが)。
日本は言うに及ばず、アメリカも86年からは相当に変わってしまっている。
そもそも、劇中の仮想敵であるソ連がもはやない(残念なことに去年ならば、それで終わりだが、今年はロシアがソ連回帰をしたがってウクライナに侵攻してしまった)。ミグ28など懐かしくなる。
はたして、今のアメリカでかつてのトップガン的な若者を受け止める社会的余裕があるのか。
マーヴェリック(新作のタイトルでもあり、トム・クルーズ演じる主人公の名字でもある)は、そういう意味で年齢を重ねた姿を見せてくれるのではないか。
また、、、、
まあいい、変に意識せずにエンターテイメントとして映画を楽しもう。