テンペストのDVDを毎日1枚みてる。
ということで、今日で3枚目を見た。
色々と違和感があったが、そもそもストーリーにも軽いアレルギーが出始めた。
架空の登場人物や無茶な設定はともかく、たとえば尚泰王の即位が14歳であったり(実際には4歳、かぞえで6つ)、史実自体も改変がなされている。
そして、なろう小説の主人公並みに孫寧温が無双していることにもイライラしてしまうのだ。
汚職などを平気でするようなことはあっても、唐語が理解できたり、それなりに視野が広い役人はいたはずだ。
また、時代的制約や政治的制約の影響もなく、デカルトを理解したり、王制を終わらせようとしたりするのもおかしい。
つまり、現代人が超常的な霊力の加護を受けて、尚育王末期の琉球に現れたようなものだ。霊力の加護は物語の前提として飲み込むが、なぜ現代人のような思想思考の人物なのかは説明がつかない。
なんなら異世界転生ものの方が、異世界から来たと説明があるだけ無双状態を飲み込むことができる。
タイトルは忘れたが、以前、江戸時代の少女と父が、幕府はやがて終わるから(少女が)自立できるように学問するのだとのたまった時代劇があった。
あの時の違和感もひどかったが、そもそも時代劇にそういうものが多すぎる。
その意味で中国の反日戦争映画を笑えない。ベクトルが違うだけで、ありえない解釈をして歴史改変をしている点では同じだ。
とはいえ、せっかくレンタルしたし、DVDもあと2枚だけだから最後までみるけど。