聊斎志異などの筆記のような後味

杉浦日向子の「百物語」を読んでいる。

江戸時代の怪異譚が百のっている。

素晴らしい。

ホラーではなく、怪異である。

多くの話は、淡々としていて特段盛り上がることはない。

話中の人物の日常の中で、少し変わった事の話である。

或いは現実の人生とはそういうものかもしれない。

時折、恐いものもあるが、それらもじわじわとくるものだ。

ゆっくりと玩味したい。