マタイはそりゃ民衆に嫌われるわけだ

この4月から職場を変えた。

給料が少しよくなった。というか以前が安すぎた。

ともあれ、まあ金額的にはマシになった。

そうすると市役所という悪の組織から手紙が届いた。

要約すると、

給料よくなった分、税金あと10万円払え

ということだ。

 

減免はこちらから相談にいかないとしてくれない(つまり相談に行かないと平気で取り過ぎた額で取ろうとする)くせに、余計に取れるとなったら、めざとく見つけてくる。

とても書けないような感情しか湧いてこない。

とても書けないようなことを祈っている。

恐怖のホスピタル 「切られた」というより「斬られた」

麻酔が終わり、いよいよ切開だ。

医者が、痛かったら言ってください、という。

これは歯医者でも言われる。

麻酔は効きが良い悪い、速い遅いがあるのだろう。

切開

サクリ

痛い!!

先生、痛いです。

麻酔の痛みなんて、これに比べたらくすぐったいもんだ

サクリ

痛い!! 痛い!!

ギャー 先生、痛いです。

叫んでしまった。見えないから余計に痛いのか、見えるよりはマシなのか

とにかく医者の手は止まらない。返事もない。

聞こえていないわけがない。

二度ほど叫んでもう諦めた。

いや、諦めたとかではなく、全ての精神力を傾注しなければ耐えられない。

冷静に考えれば麻酔が全く効いてなければ、そもそも耐えられないと思うが、そんなことに回る頭は当然ない。

頭の中には関羽井伊直政、井上多聞(のちの井上馨)、大久保利通など歴史上斬られた人物が浮かんでは消える。

今、思い出すと大久保利通など縁起でもないのが数人いた。もちろん気づかない。

キーワードは刃物・斬られた

だけだ。

切開の後処理の時、ぼんやりと

ああ、医療漫画でメスを体にいれるときの擬音語がサクリとかサクッというのは意外と正確なんだなあ

と思っていた。

終わってしまえばあっという間だが、恐かった。

とにかく恐かった。

 

部屋に帰って4時間眠ったら、風邪の兆候は消えていた。

恐怖のホスピタル 押し入ってくる痛み

寝台がまっすぐになってから、背後で医師の指示がきこえる。

消毒に使う薬品と道具、キョクマというのは恐らく局所麻酔のことだろう。

注射針や糸の太さ、メスの種類などを医師が連呼する。

まあ、前回お尻を切開した時と似ている。

違うのは医師が〇〇と指示したらカチャカチャと金属の台に〇〇を置いた音がしたあと、再び医師が

違う、〇〇だ

とか

これじゃなくて

とか修正が入る点だ。

猛烈に不安になる。頭の中で何度も

ナースを変えてくれ、いや丁寧語でナースを変えて下さいの方がいいか

などと練習をしていた。

そうこうしている内にどうやら準備が整った様子。

キョクマ(局所麻酔)だ。

痛い。麻酔が必要なのか疑問に思うほどに痛い。

冷静に考えれば、麻酔後は痛くないはずなのだから、麻酔が一番痛くて正解ではあるが、注射をされているときは冷静ではないから、そうは思えない。

針が入ってくる痛さもあるが、麻酔液を注入するためにピストンを押すときに、おそらく注射全体が少し押し込まれ、常に針が体内へグッグッと入ってくる。

これがもう痛くて痛くてたまらない。

泣きそうになりながら、脳裏には関羽の姿と、このブログの入力画面を交替交替で浮かべていた。

念のため、関羽は肘に毒矢を受け、肘の骨を麻酔なしに削ったということになっている。医師(演義では華佗)が肘の骨(もちろん肉も一緒に)削っているあいだ痛がる様子もなく客と碁に興じていたという。我慢強いか神経が切れているのかわからないが、手術中に碁をする関羽関羽だし、その相手をする客も客だ。相手は医師ではない。

麻酔の注射をされているあいだ、関羽が浮かんだのはこういう理由だ。ブログの画面は、とにかくブログに書こうという思いだ。

 

しかし、結果的に関羽の登場は早かった。このあと真の恐怖が始まるのだ。

それに比べれば麻酔なんぞは(手術の手順的にも)前座に過ぎなかった。

 

ちなみに華佗は伝説上、中国で初めて麻酔を使った医師ということになっている。関羽に麻酔を使わなかったのは、肘の骨に麻酔するには(当時は注射がないので)結局麻酔なしに骨がみえるほどに肉を削らなければいけないためとか何とか。

恐怖のホスピタル 不吉な確信

お尻のランブータンが熟して、

立ってよし、寝てよし、ついでに座ってもよし

とまるで柔道家のような攻撃をしかけてきたので病院に行った。

 

病院では、いつもと違うナースがでてきた。

まず名前を間違えられる。

名前を間違えられることについては色々思うが、それどころではない。

医者と話していつものように寝台にうつぶせに寝る。

寝台はヘの字に折り曲げる。頭と足がヘの字の先端で腰が頂点になるようにする。

いや、してた。今までは。

このナース、まず患者(つまり私)をどのようにするのかわからず、ついで寝台をヘの字にするやりかたもわからないようで無駄な試行錯誤をしている。

ほんとうに錯誤だ。

寝台をまっすぐなまま頭部分を高く足部分を下げてクリフハンガーさせてみたり、右半身をさげて左半身をあげて支えにくく(熱のせいもあり)酔わせてみたり。

医者もきて驚いていた。

その時に知ったがヘの字の姿勢はジャックナイフというらしい。

医者がしびれを切らし、寝台を水平にまっすぐにしろという。

それすらもできず、またクリフハンガーだ。

その間ずっと恐怖に震えていた。

せめてナースを変えてほしい。

ようやく平たい寝台でランブータンの収穫だ。

書きながらまた少し泣きそうになったから、一旦ここで止めておく。

恐怖のホスピタル 兆候

おとといからお尻が腫れている。

大泉洋の表現を借りるなら、お尻のランブータンが熟して落ちそうだ。

 

そこから順調に熟して、今日だ。

今、バイトで学校の授業を持っている。

1コマ目に授業があり、それが終わったら病院に行こうと決めていた。

正直体調も良くない上に、早起きしているから身体がだるい。

態度も成績もかわいらしいクラスを相手にしていたら、ふとお尻の痛さも、身体のだるさも感じなくなっていた。

というより、重力を感じない。

 

控室に戻って一息ついたら、一転頭が異常に重い。

重力をビンビン感じる。もしかして界王拳でも使ったか。

関節にも違和感がある。

30年以上使ってきた愛着ある自分の身体でなければ取り換えたいほどだ。

イヤな予感がしたが、とりあえず考えないようにした。

で、病院に行くために帰宅する時、信号待ちのあいだ、重い頭を支えるために、ふとおでこをさわってしまった。

熱い。

これは控えめにいって風邪。下手すると、下手してる。

 

さて、病院に着いた。

結論を書くと、泣いた。

つらくなってきたので、続きは明日にしよう。

 

アマゾン到着

絢爛たるグランドセーヌ8巻が届いた。

早く読みたいが、もう一度1巻から読み直したい。

バレエ漫画には名作が多い気がする。

テレプシ・コーラ並に面白い。

 

100分de名著の三国志を観た。

この番組は基本的に面白いが、たまに説明が難しかったりつまらない部分を意図的にカットしているときがある。

代表的なところでは古事記神武天皇以降はほぼ触れていない。

これはまあ古事記の解説本たいていそうではあるが。

しかし、それはどうなんだろうか。