職場である曲を歌うことになった。
一人ではない。合唱だ。
歌うことはべつによい。
問題はその曲の歌詞だ。
縦糸はあなた、横糸は私♬
(微妙に変えてます)
これ、フェミニズムの観点から怒られていないのだろうか?
歌っているのが彼女だから大丈夫なのだろうか。
縦糸はつまり経のことだ。
転じて人生を通して読むべき書物を経(お経)という。
お経とは人生という織物において、縦糸(人生全体にわたるものの意)のごとく重要な書物ということだ。
では横糸は、というと緯という。
後漢のころに予言の書などを讖緯書などといった。
人生において、横糸(人生のある瞬間、年など限られた時間に関わるものの意)のごとき書物ということだ。
本筋とは外れるが、本来、讖と緯はべつもので、緯書は儒学の経をオカルティック
に解釈した書物で、讖は予言など占いのこと。新から後漢にかけて讖と緯がむすび
つき、讖緯とあわせて語られるようになった。
序列としては、経のほうが緯よりも上位に位置する。
話を戻すと、
縦糸はあなた、横糸は私
ということは、「あなた」の方が「わたし」よりも上位ということだ。
言葉の用法的に、恐らく「わたし」は女性で「あなた」は男性だろう。
やはり、気になる。
べつにフェミニストではないが。