ダイ・ハード的であり大戦略的であり

エンド オブ ホワイトハウスを観た。

2時間は微妙に長かったが、充分佳作。

 

2013年公開で、北朝鮮のテロリストがホワイトハウスを占領する、という物語。もちろんきちんと最後はアメリカが勝つ。

テロリストの首謀者も厳密には北朝鮮生まれ、韓国育ち、その後ソウルの英国大使館爆破やパキスタンウラン濃縮技術を北朝鮮へ伝えたりと、テロリストとしては大活躍。ちなみに父親北朝鮮で処刑され、母親は米国製の地雷で爆死している。

それがなぜか韓国政府に雇われ、韓国首相のホワイトハウス訪問に随行。これは北朝鮮のテロリストではなく、韓国のテロリストでは?

 

基本的には爆発音とガンアクションと忠誠心と男の友情ノリだけの映画なのだが、政治シミュレーションとしてもなかなか面白い。

恐らくアメリカの仮想敵国が北朝鮮だから(あと韓国は同盟国だから)テロリストはやはり北朝鮮でないといけないのだろう。

それから殺されたのは韓国の首相と字幕に書いてあったが、大統領ではなかったのは配慮なのだろうか。

 

最後に助かった主人公と大統領がホワイトハウスから出てくる場面で、文字通り屍累々としているなか、ジョークをとばしたり、司令部では拍手がおきたりしている。これを拍手する方に感情移入できる人種になった方がいいのだろうな。

ここで命の軽重を考えてしまうのは良くないのだろうな。

 

CGが不気味の谷(使い方あってるかな?)に入っているみたいで、すごく上手いんだけど、むしろCGと分かる所はいただけなかった。

質感が違うんだよなあ。

 

来週あたり続編もみよう。