魔界衆と幻魔大戦

横山光輝の魔界衆と、石ノ森章太郎幻魔大戦を読んだ。

 

魔界衆は、先進文明をもった宇宙人の末裔(魔界衆)が飛騨に住んでおり、大坂の陣で敗れた真田幸村が彼等の力を借りて、徳川の天下を覆そうとする話。

天海が実は魔界衆の村から外界にでた人物であり、自身の出身である魔界衆を滅ぼし、徳川の天下を確定させようとしている。

なかなかに面白かった。魔界衆の宇宙文明があまりにも先進的(アダムスキー型の円盤や光線銃など)で笑えてくる。

 

幻魔大戦少年マガジンに連載していたもの。

以前100分de名著のなかで扱われていて気になっていた。打ち切りというか、断筆というか、ともかく話が中途に終わっているのは、番組でも扱われていて知っている。

しかし、あまりといえばあまりなところで切れている。

文庫版で530頁以上使い、地球側のメンバーが揃ったのか、これ以後もまだ新登場の予定があったのか、いずれにしても話がほぼ進んでいない。

なるほど、これでは終われない。仕切り直すにしても、続きを書くにしても、だ。

オカルト雑誌などの文通コーナーで、前世(異星人や妖魔と戦っていた戦士や異次元の国の王族など)の記憶をもった者たちを増産した漫画だったと思うと、さもありなんとも思うが、現在読むと、こんな素朴なのにそんなにまで自己投影するのか?とも思う。

ジャンルの最初の作品だから仕方ない。