不公平な比較

ティム・バートンバットマンをみた。

ジャック・ニコルソンが演じるジョーカーが素晴らしいやつだ。

 

面白かった。

面白かったけど、不当評価なのを承知で言うと、

クリストファー・ノーラン版の素晴らしさが思い出されてしまう。

まず、89年公開のものと2005年公開(バットマン・ビギンズ)の映画では、撮影テクニックや映像の美しさが段違いに違う。

 

また、バートン版とノーラン版ではたまたまバットマンを使っているだけで、テーマというかジャンルがまるで違う。

バートン版は、きちんとヒーローものの映画化だ、勧善懲悪の。

しかし、おそらく当時としては画期的にストーリー性があったのだと思う。

特にバットマンというか、ブルース・ウェインは自身の目の前で両親が殺されたため、性格が歪んでいる。

しかし、バットマンとなって戦うぶんには、他のアメコミヒーローと同じく、悪をただただ倒すだけだ。

もちろん、これは痛快で楽しい。

対して、ノーラン版はダークナイトライジングの特典で制作陣が語っていたように、ブルース・ウェインという男の誕生、挫折、再生の物語だ。

正義の味方という意味でのヒーローの話ではない。

敵でさえ、基本的に異常な能力をもった奴がいない。

 

バートン版でバットマンを演じているマイケル・キートンはバードマン 或いは無知がもたらす予期せぬ奇跡にも主演している。同作はバットマンのオマージュがなされているようだ。

以前観た時に知っていれば、、、。

 

しかし、ダークナイトのジョーカーをジャック・ニコルソンが演じていたらどうなっていただろう。興味がある。