神話の如き王朝樹立とメランコリックな幕府成立

木根さんの1人でキネマ5巻で、バーフバリを扱っている回が2つある。

偶然、バーフバリ1伝説誕生のDVDをレンタルしていたので、あえて木根さんは読まずに、まずバーフバリをみた。

観おわってすぐバーフバリ2王の凱旋をレンタルした。まだ準新作なのに。

文句なしに面白い。

いちゃもん以外で難点を挙げるなら長い、これだけだ。

1も2も約2時間半。年齢のせいか病気のせいか座っていられない。

1時間ごとに休み時間をいれて観た。トルコの映画館みたいにインターバルを入れてほしい。

また、映画を必ず1作ごとに起承転結をいれなければならないとするなら、構成にも難はある。

しかし、2作を必ずみるものとして作られていると思えばそれも問題にはならない。

映画ではないが、ドラマならいきなり途中の巻数から見始めるものは普通いないだろうし。

映画をみてから木根さんを読んだら、底抜けに面白い。

至福の時間であった。

 

また、王朝開闢の話に合わせたわけではないが、大河太平記の最終巻もみた。

バーフバリと対照的に、敵も味方もなく天下が落ち着き、後継ぎの義詮が頑張っている様子をきき、まだ生まれていない初孫義満の名をつけ、登子と佐々木道譽と猿楽を見ながら終わっていく。

物語終盤の尊氏のセリフ

本当に得たかったものはもっと大きなものだった。

これでいい。

など静かだがグッとくるものがある。直義が死ぬところ、一色右馬介が死ぬところなど動の見せ場も多いが、すべての戦いを終えた静の場面でこそ感慨はわいてくる。

もはや敵も味方もない。

みんな、同じ時代を生きたのじゃ。

何度見ても、見て良かったと思える。