テリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」を観た。
ギリアム監督のディストピアものかつタイムトラベルもの。
ストーリーは、正直すっきりしないし解釈の仕方でどうともとれる。
インターネットに詳細な解説をしたブログがあったのでストーリーや謎解きはしない。
そんなことしなくても普通に面白かった。
それにしても雰囲気が素晴らしい。ラジオで紹介していた作家も言っていたが、ギリアム監督の「未来」はまさに未来だ。
そしてディストピアな感じがギュンギュンくる。バイオリンのテーマ曲もよい。
未来世紀ブラジルもそうだが、この雰囲気とテーマ曲だけで繰り返し観たい映画にランクインだ。
ギリアム監督の作品はクセがあるが面白いことは間違いない。
未来世紀ブラジルやブラザーズ・グリム、Dr.パルナサスの鏡も見直そうかな?
史記や封神演義を読むと(一応きちんとした歴史書と小説を一緒にするのはとんでもないことだが)、傑紂は魔をみつづけて滅んだ。成湯や文王は一瞬魔をみたが、その後みないように努めた。不幸なことはあったが滅びはしなかった。
洋の東西を問わず、魔をみてしまい、程度はともかく不幸になったり亡んだりする話はある。
聊斎志異や夷堅志の作者たちが格別の不幸に見舞われたとは聞かないから、魔をみることはダメでも、魔の話を採集するのは大丈夫なのかな?(笑)
ゴールデンウィークで読むとしたら誰がいいだろう?