入院のきっかけ

正月の三が日がおわり、松が取れたころから右腕の肘から先が痛くなった。

右腕を曲げると痛い、伸ばすとそれもまた痛い、という状態だった。

すぐに治るかなとか思ったが、仕事が始まっても痛みが治まらない。

ついには7日に職場の人に、病院に行くことをすすめられた。

 

早速午前中に病院(クリニック)に行って血液検査をしたら、午後には系列の病院を受診しろと言われた。そこで午後、病院の方を受診したら医者が「一応通院と入院とどちらにしますか」と聞いてきた。

通院だと毎日、朝と夕方来院して点滴を二回うつ。入院では毎日三回点滴をうつ。という。また医者は「入院の方が治るまでの期間が(通院に比べ)短い。また30代だから通院でもいいが、もし年配ならば入院をかなり強くすすめます」とも言った。

費用のこともある(概算ではあるが、仮に通院2週間しても入院1週間するよりも安かった)ので、最初は通院にしようかと思ったが、虫の知らせというか、第六感というか入院することにした。

 

7日の午前、クリニックでは体温は36.3℃。午後の受診では37.4℃だった。同日夜、つまり入院してからの検温では38.8℃になっていた。

翌朝にはインフルエンザの検査をすると言われた。しかし経験上インフルエンザには感染しているが、翌朝の検査では陰性になるであろうと予感していた。おそらく検査に反応するほどにはウィルスが増えていない。

案の定、8日のインフルエンザ検査は陰性。しかし咳がひどいので大部屋から個室に隔離された。その後2日間全く熱が下がらないので、もう一度インフルエンザ検査をした。今回は陽性。すぐにタミフルが処方された。

タミフルが効いたのか、劇的に熱が下がった。

まあ、今回はその後、おそらくタミフルとは無関係に、体温が低くなり35℃台も何度かあった。

タミフルの処方と同時に面会制限がかけられる。結局、退院まで面会制限は解かれることはなかった。また、個室にはトイレもシャワーもあったので、売店に行く以外に個室からでることはなかった。

入院してまでもひきこもるとは思ってもなかった。というか、そもそも入院するとも思ってなかったが。

 

まだ完治したわけではないが、退院した今ふと思う。あの時どうして入院を選んだのだろう。通韻か入院のどちらにするかを決める時点では、まだ体温は37℃台だった。少なくともこれですぐにインフルエンザだ、とはならないだろう。そして、先にも書いたように費用の問題もある。通院でも入院でも職場に迷惑をかける点では同じだ。

実際、直前まで通院にしようとしていたが、ふたを開けてみれば医者には入院しますと答えた。何があったのだろうか。自分でもわからない。あるいはインフルエンザに罹患していることを無意識に気づいていたのか。