スカーフェイス

スカーフェイス」を観た。

アル・パチーノ主演、マフィアもの。170分。

非常に面白く長さを感じない。

アル・パチーノでマフィアで当然ゴッドファーザーと比較してしまう。

アル・パチーノ扮するトニーの一代記。トニーの性格は、ゴッドファーザーでいうと2と3のマイケル(これもアル・パチーノ)を足して2で割ったようなものか。敵には残酷なことも辞さないが、女子供を害するのは嫌い。かといって女、特に周囲の、に優しいかというとそれも違う。

トニーは昇りつめていくほどに猜疑心が強くなり、かつては兄弟分でありパートナーだった者と軋轢が生じ、最終的には誤解というか嫉妬というか、、で殺してしまったり。片方は出世した今でもパートナーだと思っているし、片方はすでに親分子分の関係になっていると思っている。この辺りは人間の普遍的な心理であり、歴史上、枚挙にいとまがない。

結局生き残ったのは途中でトニーから逃げたエルヴィラ(トニーの妻、フランコの元情婦。レストランの喧嘩以降登場せず)だけで、他のトニーの身内(トニーの組織側の人間)は全員死んでいる。そしてトニーが自立した場面と死ぬ場面で「WORLD IS YOURS」の文が現れる。これらのことが観る者の心象を寂寞とさせるし、同時にまた一種爽快にもする。

 

ゴッドファーザーが観たくなってきた。