台風で仕事は休み。
アイズ・ワイド・シャットを観た。
パッと見はニコール・キッドマンがエロいという感想しかない。
しかし原作がシュニッツラーの夢小説であることと、トム・クルーズの(映画の中での)状況からかんがみると、ジブリの風立ちぬと同じような映画だと思った。
つまり、これはトムの夢なのだ。
夢という単語に憧れや願望という意味が混ざって、不適当であれば、妄想と言い換えても良い。
恐らく確実に現実なのは、ニコールが映っている場面だけであろう。
もっと言えば子供が映っている場面だけであろう。
ニコールと二人きりの場面はまだトムの妄想が続いているようだ。
そもそもトムがこんな中学生のような妄想に入り込んだきっかけは、ニコールのつまらない回想というか煽りであろう。旅行中に海軍軍人に誘われたら寝てた(浮気してた)というやつだ。
しかし、こんなことを言い出した原因が、パーティー会場でトムが二人の美女に絡んでいたことを想うと、結局トムの自業自得のようにも思えるし。
この映画も観る時の状況によって感想がくるくる変わるものだと思う。
BGMも基本はワンフレーズがずっとなっているのに、(妄想の中の)カフェで新聞を読むとき、モーツアルトのレクイエムがかかったとき、何かカチッとわかった。
パスワードがFidelioというのはヒントを出しすぎであろう。
ニコールのメガネ姿は可愛すぎる。