源氏物語

昨日(6月19日)から二日かけて、小学館の「日本の古典をよむ」シリーズの源氏物語上下を読んだ。

 

源氏物語のイメージは結局、恋の話がメインで、そこに政治や人間関係が絡むものと思っていた。

確かに上巻(藤裏葉まで)はそうだった。

しかし、下巻からは恋はもちろん絡むのだが、人間関係のストーリーがメインになったような感じで、俄然面白くなった。

登場人物が多く、しかも登場するときごとで呼び名が違うことが多いので、下巻の途中からメモを作りながら読んだ。といっても、wikipediaを引用したものだ。

wikipediaには源氏物語の各人物ごとに項立てされており、そこから必要な情報を1~3行くらいで抜粋した。もちろん抜粋する時に記事全体を読むから、非常に物語が分かりやすくなった。

 

源氏物語が上下巻約630頁にまとまっているのは嬉しかった。

しかし、現代語訳、該当部分の本文という配置なのだが、シリーズの特性上、注釈がない。このシリーズ(日本の古典をよむ)の元となっている小学館の「新編日本古典文学全集」だと源氏物語は6巻。

コンパクトにまとめただけに、注釈をいれると頁が増えてしまう。また、現代語訳がメインなのでほとんど注釈の必要もないといえばない。必要な時は括弧書きすれば事足りる。原文は、まあ、おまけのようなものだろう。

ちなみにこのシリーズでは大鏡栄花物語であわせて1巻。新編日本古典文学全集では大鏡で1巻、栄花物語で3巻あわせて4巻。

今まで読みたいと思いつつ、色々な理由で読んでこなかったものを、このシリーズで読んでみようかな。太平記も新編日本古典文学全集で全4巻中3巻までは読んだ、、、というより目を通しただけなので、これを機に読み直したい。