一字姓にする

経国集を読んでいる。

作者の名前が面白い。

例として巻一のを挙げる。

石宅嗣(石上宅嗣)、陽豊年(賀陽豊年)、藤宇合(藤原宇合)、菅清人(菅原清人)、菅清公(菅原清公)、良安世(良岑安世)、和真綱(和気真綱)、科善雄(中科善雄)、和仲世(和気仲世)、滋貞主(滋野貞主)

となっている。

巻首にある目録では官位付きでカッコ内の表記、各文の箇所ではカッコ外の表記だ。

これは各巻ともに同じである。

漢詩文集だから、唐風なのは当然といえば当然だが、一字姓にまでしている点は非常に面白い。

多くは一字目を残し二字目を略しているが、賀陽豊年や中科善雄のように二字目を残している者もいる。何か基準があるのか気になる。