病院に行ったが、まだ完治していなかったので、2日後また受診することになった。
さて元号の話だ。
元治に決まった時の落選候補に令徳という元号案があった。
これは徳川に命令をするという意味にとれるので、なんとか幕府側が撤回させたものである。
令の字をみたとき、まず使役の意味でとるのが普通だったということだろう。
さて、今回の新元号についての各国の報道でも否定的なものが多い。
韓国と欧米は中国の典籍に拠らないのは、右傾化の証だ、と。
中国の環球時報はあくまで日本の国内政治の話なので、とくに何もないが、と前置きしたうえで、
今回の典拠となった万葉集の該当箇所は、張衡の帰田賦を下敷きにした文章だと指摘していた。
そして、国内の元号史学者なる者が驚いていたという記事もあった。
なかでも典拠が国書であることと、政治方針やスローガンが読み取れないことが画期的で素晴らしいと。
結局、中国の典籍を採用しなかったのは、
日本よい国すごい国。中国よりもすごい国。
ということを内外に知らせたかったのだと思われる。
この理由が外れていてほしいが、もし当たっていたらなんとつまらない国かと思う。
過去の元号にも政治方針も典拠もないふんわりしたものは少なくない。慶雲や神護景雲など奈良時代のものは大概そうだ。
だからといってこのご時世にそんなふわふわしたものは、、、
令和以外の元号案は5つ。
英弘(えいこう)、広至(こうし)、万和(ばんな)、万保(ばんぽう)、久化(きゅうか)だったようだ。
英弘は日本書紀、広至は日本書紀と詩経からで、他はすべて中国の古典からだそうだ。
万和は文選が典拠で石川忠久が政府に提出した13案のひとつだということだ。
うん、この中では万和が一番よいように思える。