シャーリィ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」
期待しすぎたというより、肌合いがあわない。
アメリカの小説とはなぜか折り合いがよくない。
悪意の量が予想よりも少なかった。
といって、ケッチャムの「隣の家の少女」みたいな悪意(というか虐待)もまた、持て余してしまうが。
まず、状況説明がなさすぎる。
もちろん注意深く読めば、推測する事はできるが、それでも推測だ。
翻訳の問題とも思えない。
またストーリーも淡々と進むというか、盛り上がりに欠けるというか。
たかだか250頁程度だが、非常に長く感じた。
同時に映画化してほしい作品でもある。