ライブマンを観終わった。
ラストはあっさりしていた。
物語前半の友情と仇、研究と倫理観などのストーリー性が後半はどこかへ行ってしまった。
特にブラックバイソンとグリーンサイが加入してからは、敵の方も千点頭脳になるための、ただの点取り競争になってしまったし。
この黒と緑は本当にいらなかった気がする。レッドファルコンを演じた嶋大輔も当時、新メンバー加入には内心反対だったようだし。
けっしてつまらなくはなかったのだが、なぜだろう。こうして思い出すとアラばかり探してしまう。
アラ探しついでに、一番気になるのは大教授ビアスの設定がゆるゆるだったことだろう。どう考えても地球の大学をでている、しかし年齢やヅノーベース建設などの詳細はわからない。もっと言えば世界中だれも彼のことを知っている気配がない(ビアスからの天才へのアプローチはある)。
地球征服がしたいなら、サイバスターのシュウのようにロボット(この場合はヅノーベースにガッシュなどロボット、ヅノー獣)で国連なりアメリカなりを襲えばいいのに。
また、ヅノー獣は恐らく「頭脳獣」なのだろうが、なぜズノーではなくヅノーなのだろうか。まさかビアスが戦前の教育を受けたからなどという設定ではあるまい。
決定的に微妙だったのが、敵が(一応味方も)天才の集まりという点だ。いや、天才はいい。バイオマンだってそうだったし。
しかし、天才のイメージが極端な上に貧弱なのだ。アシュラがその最たるものだろう。
正直いくら子供が対象とはいえ、あれはない、、、当時の子供はどう思っていたのだろう。
また、長官に相当するはずの星博士が第一話で死んでしまったせいか、ライブマンはメンバーが統制もとれずに街をうろついているようだった。市民との絡みも少なく、科学アカデミアという公的組織出身というわりには、なんというかコップの中の嵐みたいなストーリー展開だった。ゴーカイジャーのようにそもそも市民と触れ合う気がないのとは別。
良い点は、初期メンバーを演じた役者と、敵方の役者だ。
演技もうまいし、なによりも、どの人も華がある。
岬恵(ブルードルフィン)を演じた森恵は本当に華があった。
そういえば、恵の父親役でダイナマンの長官を演じていた島田順司がでていた♬
凶獣ケンプのデザインも素晴らしい。眼が釘付けになる。
もう一度見たいかというと、、、今度はイメージビデオ的になら。