中公新書

今月の中公新書のうち、「沖縄問題ーリアリズムの視点からー」と「トルコ現代史 オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで」、超読みたい。

毎月、中公新書のラインアップをみて驚くのだが、本当にタイムリーに知りたいこと、読みたくなるものを出版している。

他社のものにも、時事的なものはある。特に帯に緊急出版なんてあるものがそうだ。

しかし、そういうものは確かに緊急だったのかボリュームや内容が物足りなかったり、或いは数年、場合によっては数か月後には読むに堪えないものになっていることが多い。

中公新書では、例外ももちろんあるが、そういうことがほとんどない。

沖縄問題の著者高良倉吉は沖縄の前知事(仲井真)のときの副知事。トルコについても2020年の五輪を東京と競合した国であり、最近でもテロやクーデターなどでニュースにもよくでてくる。

冷静に考えると、興味をもつきっかけなどは数年前にあり、ここらで読みたくなるものだ。著者に依頼したのがいつか分からないが、よほど中央公論社マーケティングはしっかりしているのだろう。

吉川忠夫「侯景の乱始末記」を再刊してくれないかしらむ。