チカチーロ

child 44を観た。

アンドレイ・チカチーロの事件をモデルにしている。

ただし主人公はMGB所属。

約2時間観る、という意味では名作だと思う。

陰鬱なディストピアである旧ソ連の雰囲気がよくでている。

旧ソ連が、その国民にとって本当にディストピアであったかはともかく、1984などのSFにもでてくるディストピアのモデルが旧ソ連である。

テーマ的にも明るくはならない。

主演の二人の演技も素晴らしい。

 

しかし、内容については穴がありすぎる。

恐らく中央のMGBにいるものがロストフなどという田舎にいくのはおかしいと思ったのか、妻を逮捕・拷問できるか試して左遷させたり。

主人公であるレオと犯人が兄弟であることを匂わせたり。

上官であるクズミン少佐もなぜ失脚したのか、またレオのモスクワ殺人課の創設がなぜ認められたか、など取って付けたような設定や、丁寧に描いてほしい事情などが錯綜する。

テーマ的に2時間では足りないのではないか。

ある程度、史実に基づくならもっと丁寧に作ってほしかった。

国史ものの「王家の紋章」と「女帝」のような感じだ。

 

ただし、雰囲気を2時間楽しむという点では文句なし。

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