エウレカセブン2

エウレカセブンの第2話。
前回のラストでニルヴァーシュにアミタドライブを届けに行くところから、戦闘。
戦闘後のやり取りまでが描かれている。
今回は回想シーンが多いため、若干時系列の把握が難しかった。

冒頭いきなり回想シーン。レントンの父アドロックの墓の前で、祖父・姉・レントンが佇んでいる。祖父がアドロックが英雄としてであれ死んでしまったことに、レントンと姉に教訓めいた恨み節を語る。
しかし、姉はレントンを抱きしめながら、父が出て行くときの言葉「ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」を伝える。
回想がおわり、姉(父)の言葉を思い出したレントンは波に乗ることができ、落下を免れる。
レントンは無事にニルヴァーシュに乗り込み、アミタドライブを組み込む。コックピットにはEUREKAの文字が現れ、パイロットの女子は失神し、ニルヴァーシュは機能停止し、コントロールを失う。そこへ敵のミサイルが近づきつつあり、レントンは「俺の人生ここで終りなの?」と悲痛に叫ぶ。

場面転換。戦闘は終了しており、月光ステイツのメンバーの会話。
ホランドニルヴァーシュパイロットの気がつくのを待っている。パイロットの女子は月光ステイツのメンバーからは、姫と呼ばれているようだ。
気がついた姫とホランドの会話。ホランドが悟りプログラムが姫の力を解放させたというと、姫はそれを否定。ニルヴァーシュもそれはレントンだといっていると。
場面はレントンの自宅(跡)へ。
祖父が「わし以外にほめてやれる者がいない、わしは(レントンの)家族だから」と姫に話しかけながら、眠っているレントンのことをほめている。そこへホランドが登場。
祖父とホランドの言い争い。

空軍の飛行機内で、情報部ドミニク少尉が撤退するように進言。空軍に少尉はオブザーバーとして乗っているはずなので、進言は無用と突き放される。ドミニクは情報部員として、データベースの提供を条件に情報士官として高速艇を徴発し、帰還する。空軍はベルフォレスト空港を攻撃しに行く。

ホランドレントンに、「自分のことは自分で決めろ」とか「やめるのもいいだろう」とか言いながらも、「おまえ(レントン)は世界を信じた。世界もそれに応えた」や「もう答えはでてるんだろう」などと答えを誘導していく。
とどめに、「おれの師匠が言ってくれた。ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん」「おまえ(レントン)の本当に信じているものは何だ。ニルヴァーシュの中で何を信じた?」と聞いている。

ニルヴァーシュも活動停止し、姫も気を失った状況で、敵機からのミサイルに襲われている場面の回想シーン。
突然EUREKAの文字が現れ、姉のコンパクドライブにもEUREKAの文字が現れていたことを思い出す。
タイプ0が墜落したと思いきや、ホランドがマシューに退くようにいう。アミタドライブによりセブンスウェルがくるからすぐに撤退しろ、と。
そしてセブンスウェルの光をみた祖父が、「あの光はわしらを破滅させ、死を導く光、しかしなんと美しい」とつぶやきつつ涙を流す。
その後、ニルヴァーシュは鬼神のはたらきをし、敵を全滅させる。レントンニルヴァーシュに、彼女(姫)を助けたいという思いを信じろと言われた気がした。また、信じることで彼女を助けられると思った。

回想シーンもおわり、レントンホランドから一緒に来るように言われる。
すると外出禁止令が発令され、ホランドニルヴァーシュへ無線を使いに走って行く。
取り残されたレントンは、姫からも「一緒に行こう、君じゃないとダメみたい」と誘われる。
レントンは彼らと一緒に行くことを決意する。それは本当は、アミタドライブを祖父のかわりに守らないと、またこの子(姫)を信じないと、という思いが真の理由であった。

 

今回は本格的にレントンの周囲の人々のつながりを示唆することが多かった。しかし、何も分からないまま進行していくため見るのに少し疲れた。
特に祖父とホランドは過去に、恐らくアドロックをめぐるいさかいがあったことは間違いないが、具体的にそれが何かはわからない。
そして、空軍や情報部はどこの国の軍なのか、レントンたちとどう関わるのか(例えば二次大戦中であればフィンランド人にとってフィンランド軍は自国の軍隊だが、ソ連軍は敵の軍隊)がわからない。同様に月光ステイトは正規の軍隊なのか、それとも反政府のような組織なのかもわからない。
なにより、ニルヴァーシュパイロットの女の子の名前がわからない。途中でマシューが姫と呼んでいたので、便宜上文中では姫で通したが、おそらくヒロインの名前が2話終わってもまだわからないとは。情報士官のドミニク少尉でさえ名前がわかったのに。

また、信じることが何か物語の中で重要な役割を担っているのはわかるが、使い方にどうも違和感を感じた。

ニルヴァーシュの中で何を信じた?という問いも普通なら、何をみた?とか何を感じた?であろう。これもおいおいわかっていくのだろうか。

最初にも書いたが、今回は回想シーンも多く時系列の把握もしづらく、疲労感の割にすっきりしない回であった。

 

次回、第3話 モーション・ブルー
七色に輝く現実。困惑するしかない大人たち。そんな中、少年は旅立つために再びニルヴァーシュに乗り込む。

 

大人たちはともかく、視聴者の困惑はない方がいいなあ。