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邦題はどうにかならんのか?

『「僕の戦争」を探して』を観た。

例によって邦題がよくない。

原題は「LIVING IS EASY WITH EYES CLOSED」もちろんビートルズのストロベリー・フィールズ・フォーエバーの歌詞の一節だ。
物語は、ビートルズがスペインで映画撮影をしている66年が舞台。撮影現場へ押しかけてジョンに会いたい英語教師のロードムービー
仕事(学校)を休んで会いに行くのだが、途中で若い女と家出少年を拾ってしまう。
正直、ビートルズはストーリー上あまり重要ではない。重要ではないというのは別段ビートルズである必要がないということ。
ストーリーもあまりピンとこない。ビートルズの楽曲もほとんど使われていない。スタッフロールもクラシックギターのインストだ。
しかし、ジョンのストロベリー・フィールズ・フォーエバーが物語最終盤で流れた時、説明できないが何かわかった。そして猛烈にビートルズが聴きたくなった。
いや、これから聴こうと思う。
最後に字幕ででるが、「'66年にジョン・レノンがスペインを訪れて以来ビートルズのLPに歌詞が付くようになった」ようだ。

物語では主人公の英語教師はジョンに会えて手紙を渡すことができた。しかし、他はあまりにも何もかもうまくいっていない。端的に言えば助けた娘っこには振られ、保護してやったガキの親父からはうろんな目で見られ、何も得ていない。
しかし、何かを彼は得たのだろう。
書きながら気づいたが、自分がロードムービーを好きなのは、つまりそれが典型的な「行きと帰り」の物語だからだろう。
リトル・ミス・サンシャインでもさよなら、アドルフでも目的地にはとりあえず着いた。しかし一般的な意味ではあまりよい結果ではなかった。しかしやはり、彼ら彼女らは何かを得たのだ。
そこに魅かれるのだろう。