今日は王朝時代の伝統菓子を買いに行った。
広告はみていたが、食べたことはなかった。
なのでどれほどのものか、期待は膨らむばかり。
売っている場所も1軒しかないので、ついに行ってみた。
店内は客が入ることができるのは1だけで、部屋の真ん中にショーケース型のカウンターがあった。つまり1間の半分が客のいるスペースで残り半分が店員の、いわゆるカウンター内だ。
カウンターに向いたときの背中側の壁には低いテーブルがあり、このお菓子の紹介された雑誌や秋篠宮妃殿下が来られたときの写真やらが陳列されていた。
お菓子を注文して、袋に入れてもらっている間、それらをみていた。
すると、その中に本を抜粋コピーして束ねたものがあった。
向田邦子「女の人差し指」からだ。それは2枚(2ページ)だけで、後半は別の人のエッセイだった。
無性に気になり、袋詰めが終わった店員さんに、この向田邦子の2枚をコピーして頂けないかきいてみた。
コピーしてくれた上に、クリアファイルにいれてくれた。
お菓子はエッセイにでてくるものを2つ、もう1種類の方はプレーン、ココナッツ、シナモンの個人用(贈答用に箱詰めされていない廉価版)を買った。
粥の店が出来ていたので大きな期待をしていった。
うん。まあ、期待しちゃったしね。
値段が高いことはまあ、この際いい。
問題は粥だ。別に不味くはない。不味くはないが別段うまくもない。
なにより、個人的には粥は米がドロドロに崩れはじめているようなのが好きだ。
汁かけ飯やお茶漬けを粥とは言わないのだ。
アン・リー監督の「恋人たちの食卓」をみた。
面白い。父親三部作のもうひとつ、ウェディング・バンケットもみてみたい。
しかし、何というか、褒め言葉のつもりではあるが、、、、、
台湾版阿修羅のごとくなのだ。もう観ているさいちゅうからずっと向田邦子感が半端なかった。
調べたら恋人たちの食卓は94年。阿修羅のごとくは79、80年テレビドラマ、脚本の文庫化が99年。
別個といえばそうでありそうだし、インスパイアされたといえば、まあ言えそうだし。
やめよう。
とにかく、面白かった。
二女の決断、父の決断はまさにどんでん返しだった。
どうしよう、ウェディング・バンケットよりも阿修羅のごとくが観たくてしかたない。
そして、高島俊男「メルヘン誕生」を読み返したい。
頭の中にジェッディン・デデンが流れ出している🎶