年寄り嫌うな行く道だ、若者嫌うな来た道だ

先週末くらいから異常寒波。今日は月曜日だからかれこれ4日ほど寒波。しかも気候も悪く、雨続き。雨のせいで寒くなるタイプの降り方。
寒すぎてもはや痛い。布団の中でも寒いし痛い。

キーボードを打つ手がかじかんでなかなか打てない。

バチカンで逢いましょう」を観た。
ドイツ人のお婆さんが、カナダからローマ法王に会い(謁見)に行く話。
お婆さん(マルガレーテ)はカナダ在住(恐らく40年以上)。
娘(マリー)は口うるさく、家族から煙たがられている。後にこれは異常なほどの心配性だとわかる。夫に「君はすべての事を恐れている」と言われている。
お婆さんは老人ホームに入れられそうになり、宿願だった法王に逢いに行くために、カナダからイタリアへ脱走。
イタリアには孫娘(マルティナ)が住んでいる。
この孫娘は、恐らく母(マリー)に嘘をついているが、ともかくイタリアで恋人のロックシンガー(シルヴィオ)と同棲している。
イタリアでマルガレーテが中年イタリア人ロレンツォとその甥(ディノ)出会い珍事をまきおこす。
ストーリー自体は非常にチャーミングなお婆さんとその周囲のコメディで楽しめる。
ただし、どの映画もそうと言えばそうだが、物語中の誰に感情移入するかで感想が変わるかもしれない。
気になるのは、祖母、娘、孫の恋愛観というかその行動だ。
欧米人だからなのか、他の地域の女性もそうなのかわからないが。
正直、マルガレーテがマリーに、(マリーは)父親の子じゃない、と告げる場面あたりからヒイていた。
同時にそのあたりからマリーがキュートに見えだしてきた。
それに比べて男性陣の方が好感をもてた。シルヴィオは、、、微妙だけど。
面白かったのは、マルガレーテが会いに行った法王がベネディクト(16世)であることだ。しかもマルガレーテはベネディクトになったからこそ逢いに行きたいと言う。これはまあ、お国自慢ということであろうが。
またロレンツォが新婚の祝福を受けるミサから逃げ出したマルグレーテに対して怒るとき、顔のちょび髭もあいまって、動作が演説をするヒトラーに見えた。
玉に瑕なのは、終盤も終盤、ロレンツォがマルガレーテに、どこに行きたいかを尋ねる場面がある。そのときマルガレーテがモナコと応えるのだが、日本語字幕ではミュンヘンになっていた。
観終わってふと、なぜマルグレーテ一家はカナダに移住したのか(劇中ではお爺さんが決めたように言っていた。そしてカナダに行く前に一夜の関係を・・・)?
マリーがあんなに心配性になったのは、自覚していないがマルガレーテのせいではないだろうか?
そしてそんなマリーをみて、マルティナはマルガレーテみたいになり、そしてたぶん、、、なるほど隔世遺伝とはこういうことか、なんてことを思った。
面白い映画だし又いつか観たい。
しかし、恋愛さえ主軸におかなければ「リトル・ミス・サンシャイン」並に良かったものを。惜しい。

モネ・ゲームを観た。
面白い絵画詐欺の話。
「顔のない鑑定士」と違い、コメディに軸足を置いている。