岩波版「オイディプス王」を読んでいる。

途中、クレオンの台詞で、

(オイディプスに向かって)「ゆるすときになってまでも、憎しみをすてぬお人と見うけられる。怒りに走るときのはげしさは、いわずもがなだが――。そんな気性をもっていて、つらいのはさぞかし、他の誰よりも御自分であろうに。」

とあった。

身につまされる。

気性というのは厄介なものだ。