注目寒河倚山閣

数日しないでいると、あっという間にたまっていく。

書類仕事もブログもおなじ。

気づけば講習会から一週間たってしまうほど、放置してしまった。

 

静岡県沼津市古墳をつぶして道路をつくる計画がある。

つぶされる遺跡は高尾山遺跡だ。高尾山遺跡は3世紀前半につくられた前方後円墳

個人的には遺跡は保存してもらいたいし、知らないで壊したならともかく、遺跡の存在を知っていながら破壊してもらいたくない。

その意味で道路建設をすすめようとしている沼津市ISISと同レベルと批難したい。

しかし一方で、土木工事技術や流通が発展しているおかげで多少は改善されているものの、人間の定住に適している土地や交通網の構築に必要な要衝は古来あまり変わらない。

だから地政学が重要になるが今は措く。

つまり、過去の人間が都市をつくったところは、現在でも都市になっていることが多い。そうでないところは政治的な理由か自然災害があったかでさびれている。

ということは工事のために掘ろうとすれば遺跡が出る可能性は高い。しかし遺跡のないところだけを選んで発展させることは難しい。

理屈をこねれば現代の物も数百年経てば遺跡になるわけだから、歴史が積み重なれば重なるほど新規の工事はできなくなる。

そもそも遺跡だって、当時の人間が使いやすいように便利な土地につくったもの。現代の人間が同じように気にせずにつくってもよい、とか、20年前にできたアパートは壊して立て替えたりする、20年が数百年数千年(数千年はあまりないが)前にできたものも同じように壊して何が悪い、といった意見も理屈ではある。

困った。

杜甫のように川の流れでも見ながら途方にくれるしかないのか。