朝も早よから蘭陵王を観ている。
蘭陵王の正妃選び。戦争の時と違い、多少コミカルな場面が多い。
ルールがあってないようなものなのは、仕方ない。皇族がルールなのだから、むしろ意外にリアリティがあるかも知れない。
リアリティついでにいうと、妃候補の女性を紹介する場面が、全く無意味でチョー笑った。
婁大将軍のご令嬢 婁殿だ
劉太傅のご令嬢 劉殿だ
李大尉のご令嬢
当時の為政者層の嫁取りは家のつながりが重要なので、これでも問題はない。あるいは、史料に女性の名がないから捏造を嫌ったか、、しかしそれも今更だ。
いずれにしても現代的な意味では、紹介の意味がない。いや、現代でもこれで充分かも。。。
また、字幕について気になることがある。
DVDの1から4枚目くらいまでは、字幕が素晴らしいと感じた。むしろ素晴らしすぎて中国語の勉強にならないのではないかと思ったほどだ。
一例を挙げると、蘭陵王のことを各人のセリフでは
四哥、四爺、四王子、蘭陵王、殿下、高長恭、粛(蘭陵王の諱、諸説あるがこちらを採用したようだ。また長恭は字)などと呼んでいる。
しかし、4枚目くらいまでは、字幕では殿下か蘭陵王、高長恭にして日本の視聴者の便宜をはかっていた。
ところが、5、6枚目から字幕が急におかしくなった気がする。
上の蘭陵王の呼び名をセリフ通りに四哥、四爺、四王子、蘭陵王、殿下、高長恭、粛と字幕に表わすようにしたのは、まあセリフに忠実であっておかしいとまでは言えない。
ところが「出兵を出した」などの意味の重複がある字幕や、「私は一生そなたを愛す。だから私の側女になってくれ」といったように単語のニュアンスや軽重がわかっていない字幕が頻出するようになった。
字幕担当者が別の人にかわったのか、それとも急に日本語のセンスがなくなったのか。困ったもんだ。