朝から秋吉由美子「チェンジアップ! 上」を読む。
秋吉由美子がいまだに漫画を描いてくれていることに感謝。
帯の裏に「ラブコメの女王秋吉由美子が描く高校野球4コマの決定版—―!!」とある。
そうなんだ。はるなちゃん参上やうちの母親まったなし、OLぴんのみおピンのイメージが強いからラブコメとは思わなんだ。
が、よく考えたらさびしがりやの甘えん坊、恋してこだち、とかはラブコメか。一度わかるとはるなちゃんの吉本光などもラブコメだな。
仕事を終えて帰宅してから下巻を読んだ。
主人公たちが高3生の最後の試合を描いている。
上巻では、練習やいわゆる学校でのラブコメで甘く、読んでいてゴロゴロしたくなったが、下巻の試合そのものの緊迫感、互いに互いを意識しつつ、しかし試合にも集中しつつという展開は甘くなかった。誠実で芯がある思いが伝わってくる。けっしてコメディではなく青春があった。
さすがに野球がしたいとは思わないが、中年にこういう青春を送りたかったと思わせるには充分であった。
秋吉由美子のもっと軽い、ラブが前面にでてこない4コマの新作も読みたいな。
本屋に行ったら、「チェーザレ」の11巻と「黒南風のうた 長宗我部元親と蜷川道標」を買ってしまった。
チェーザレは通常版を買った。金がないこともあるが、特別版のエッチングされた栞がつくぐらいで倍額はだせない。
黒南風のうたは小説。文芸社の本はいままで一度も買ったことも読んだこともない。が、長宗我部と見えてしまったら買ってしまう。
金がないのに、しかも普段何気なく通り過ぎる棚なのに、なぜか「長宗我部元親」という文字が見えてしまった。
見えてしまった以上、仕方ない。