Aal Izz Well (きっと、うまくいく)

インド映画「きっと、うまくいく」(原題、3 Idiots)を観た。

言語はヒンディー語と英語の併用。3時間弱と長い映画だったが、インド映画らしく途中で歌とダンスが入ってきたりして非常に面白く観ることができた。

コメディではあるが人生を考えさせられる内容である。恐らくそのあたりがインドアカデミー賞16部門受賞など高評価の理由であろう。

ストーリーの軸は単純である。社会的にはムチャクチャな主人公3人組とそれに徹底して反対しいじめる学長を中心にして話は展開していく。

暴走する若者とそれを抑圧する大人の対立という、ある意味で古典的な内容でもある。

当然このような映画は、或いは映画のすべてがそうであろうが、観る者の年齢や環境で感想が大きく変わる。

具体的には主人公のランチョーを許容できるか、学長の行動をどうとるかである。

単純にコメディ映画として観るならば、なにも問題はない。しかし、そこに娯楽以外のなにかを読もうとすると、これはなかなか大変である。とてもすぐにまとめられるものではない。

ただし、きちんと観ていれば終盤ニヤリとする台詞まわしや行動が多いことはオタク心を刺激し、最終的に爽やかなハッピーエンドであることはとても幸せな気分になった。

また日をおいて観たいと思う素晴らしい映画であった。

自分の立場や考え方はともかく、

Aal Izz Well(おそらくAll Is Wellの転訛)と唱えることにしようか。