安倍元首相銃撃事件で思ったこと その1 事件の整理

去った7月8日、安倍晋三元総理大臣が奈良県で参議院選挙の応援演説をしているさいちゅうに銃撃されて殺された。 白昼に元総理が暗殺されたということだけでも衝撃は大きい(しかも歴代で在任期間最長であり、名宰相とする立場の方か悪宰相とする側かを問わ…

伯父と数学

『ペトロス伯父と「ゴールドバッハの予想」』、早川書房を数年ぶりに再読した。 読みながら、博士の愛した数式はここからモチーフをとったのかな、などと思った。 ストーリーは(小説中にもでてくる)ポアンカレ予想に挑み、人生をささげたパパキリアコプロ…

コカチン

「コカチン」、佐和みずえ、静山社を読んだ。 元のフビライの娘でイルハン国に嫁いだコカチン姫の話。 といっても、コカチンがイルハン国に向かう道中をファンタジーとしたもので、史実はコカチンがイルハンに嫁いだことと、そのときにマルコ・ポーロが付き…

時間泥棒

クリフエンパイアが面白すぎて今日で237時間プレイしている。 そんなところにsteamがセールで、トロピコ6が2000円になっている。 で、The Llama of Wall StreetとサントラがセットになったSTARTER BUNDLEを2013円で購入した。 あわせて何時間溶けるんだろ。…

ベトナムの風に吹かれて

数日前に「ベトナムの風に吹かれて」という映画をみた。 松坂慶子主演。 ちょっとしか登場しないが、松坂の兄嫁として松金よね子が出ている。 大河ドラマ「毛利元就」以来の名コンビ。安心する。 あらすじは、 ベトナムで日本語教師をしている松坂慶子は父の…

いわゆる胸くそ映画

ツイッターでハッシュタグ「何ひとつ良いことが起きない映画」というのが流行っているそうな。 で、どんな作品が挙がっているのか見たら、まあ予想通り。 ダンサーインザダーク アニメ映画、風が吹くとき ミリオンダラーベイビー ミスト 火垂るの墓 など。 …

CLIFF EMPIRE

ゲームの実況動画をみていたら、 なにかシミュレーションゲーム、特に街づくり的な箱庭ゲームをやりたくなった。 いくつか候補はあったが、失業率アップに貢献している手前、あまり高いのは遠慮したい。 そして、動画をみるのは面白くても実際にプレイしたら…

30年越しのウンディーネ

水妖記(ウンディーネ)を読んだ。 岩波文庫。フーケー著、柴田治三郎訳。93年第39刷。 中学生の時に買って、気づけば30年近くが過ぎ、今更だが読んだ。 物語本文は150ページ弱。 タイトルをみてすぐに買ったのに、いざ買ったらなぜか読まずに過ぎてしまった…

気軽に手軽に

赤川次郎「セーラー服と機関銃・その後ー卒業-」を読んだ。 ものすごく速く、ラクに読めた。 340ページだが、3時間もかかっていない。 最近、赤川次郎を読み返して実感する。 この読みやすさはなんだろう、と。 セリフが多いため、単純なページ数(あるい…

妖異金瓶梅

山田風太郎の「妖異金瓶梅」を読んだ。 角川文庫の山田風太郎ベストコレクション版。 潘金蓮が、ひどい人間性であることは変わらないのに、妙に魅力的に思えた。 武松も魔人とまで書かれる強さを持ちながら、間抜けというか、変な印象を受ける。 なんなら、…

違いは何か

芥川賞をとった「推し、燃ゆ」を読んだ。 さっぱり分からなかった。 話の筋は分かるのだが、それに対する共感はまったくできないし、テーマも分からなかった。 ページ数が少ないこともあり、さっと読み終えた。文章が読みやすかったというよりも、何もないか…

トップガン・マーヴェリック

トップガン・マーヴェリックを観た。 まず訂正から。昨日のトップガンで アメリカの空軍と書いたが、海軍の戦闘機乗りだった。 マーヴェリックの感想というか、キーワードは、 大人になれないかつての若者 老害問題 組織の中で後ろ盾の必要性 成果を出してし…

トップ・ガン(86年の映画)

映画、トップガン・マーヴェリックを観る前に、トップガンを見直した。 見ているさいちゅうも、見終わってからも 若い映画 だなあ、と思った。 86年の映画なので、36年も前の作品だ。 まず単純に出演している俳優がみな若い。 指導教官や上官としてほんの少…

そもそも彼に議員でいてもらうことが一部のマニアックな人たちにしか益しないような無駄じゃないのか

件の三角関数に限らず、日本では「役に立たないものはやめろ」ということをいう人が多い気がする。 正確なデータはないが、恐らく戦後ひどくなってきたのではないか。 バブル崩壊後、国の財政を建て直すために無駄を削れという声が大きくなって、まわりまわ…

役に立つことは人によって違うんだよ

よく、高校などで学習する必要のないものとして三角関数を槍玉にあげる人たちがいる。 聞くと、たいていの場合、役に立たないことを学ばせるより、役に立つこと(だけ)を学ばせろ、という意見だったりする。 これは、専門学校や大学のように進路または専門…

金融経済学を学ばせよう(なんとかの考え休むに似たり)

ある議員が、財政金融委員会で 「三角関数よりも金融経済学を学ぶべきではないか」 と発言した。 議員本人が、自身のツイッターで報告していたので、発言したことは間違いない。 その後、「三角関数は重要だが、特定の職業の人以外には必要な専門知識である…

今日の読書

「キルギス大統領顧問日記」田中哲二、中公新書を読んだ。 あとがきで少し触れているように、ルワンダ中央銀行総裁日記と同じ企画だ。 ルワンダの方は1972年発行で、赴任したのが、日本が高度経済成長をしている時なので、日本のサムライが後進国のために頑…

女が学者になるとき

倉沢愛子「女が学者になるとき」を読んだ。 面白い本ではある。 内容も素晴らしい。 しかし、著者の性格に対する印象や、題名の「女」ということに対してはどうだろうか。

今度は俺が残す番だ!!

近所のブックオフに行ったら、平凡社の中国古典文学大系が大量に出されていた。 1冊500円均一。 以前、逡巡して買い逃したことがあるので(2018年1月22日の記事参照。あのときは中国古典文学全集だった)、今回は迷わずに、持っていないものを24冊一括、120…

七夕

今日は七夕だ。 なので、郝懿行の曬書堂筆録を読む。 牽牛(彦星)が織女(織姫)と結婚した時に、結納金二万銭を借りて、返さなかったため追放された話が載っている。どうも結納金は織女(織姫)の父から借りたようだ。 となると、牽牛(彦星)にとって七夕…

インドネシア大虐殺

中公新書「インドネシア大虐殺」倉沢愛子を読んだ。 930事件から311政変までを述べた本。 平たくいうと、スカルノ大統領からスハルト大統領にかわるきっかけであり、インドネシアで共産党(共産主義)が弾圧・虐殺された原因となった事件の話だ。 今でも共産…

滅びの笛、滅びの宴 ねずみ大量発生

新型コロナウィルスと同時期に、バッタがの異常発生(蝗害)していた。 アフリカから東進して、インドに向かっていたという。 幸いに、日本には(現在までのところ)直接的な被害はないからか、報道が散発的でよくわからない。 どうやら、ヒマラヤを越えるこ…

読書感想文害悪論

SNS界隈で、現役の国語教師が読書感想文不要論(というより、害悪論)を唱えて、それから読書感想文に対する意見が盛り上がっている。 色々な意見が出ているが、私自身は否定的だ。 もっとも大きな理由は、感想文を書かせる目的がわからないからだ。 宿題だ…

魔界衆と幻魔大戦

横山光輝の魔界衆と、石ノ森章太郎の幻魔大戦を読んだ。 魔界衆は、先進文明をもった宇宙人の末裔(魔界衆)が飛騨に住んでおり、大坂の陣で敗れた真田幸村が彼等の力を借りて、徳川の天下を覆そうとする話。 天海が実は魔界衆の村から外界にでた人物であり…

元朝秘史

県立図書館に行ったら、韓国語版元朝秘史があった。 借りてきた。 これは韓国語を勉強しろという天意かな?

大鏡 栄花物語

日本の古典をよむ11 「大鏡 栄花物語」を読んだ。 どちらも藤原道長の栄華に焦点をあて、そこに至るまでの歴史を書いたものである。 大鏡は紀伝体、栄花物語は編年体物語で書かれている。 大鏡の方は政治事件を中心にして、栄花物語は政治というより、天皇と…

源氏物語

昨日(6月19日)から二日かけて、小学館の「日本の古典をよむ」シリーズの源氏物語上下を読んだ。 源氏物語のイメージは結局、恋の話がメインで、そこに政治や人間関係が絡むものと思っていた。 確かに上巻(藤裏葉まで)はそうだった。 しかし、下巻からは…

またダラダラと

気付けば4か月ほど放置してしまった。 この間、色々あった。 大略 仕事を辞めた。 病院通いが欠かせなくなった。 予定していたことがコロナ騒ぎでにっちもさっちもいかなくなった。 ということだ。 気落ちしていないと言えば嘘になるが、気落ちしていても仕…

なんとなくまとめて

この間、アパートのガスが止まった。 朝はお湯がでていたのに、突然お湯が出ずにいつまでも水しか出なくなった。 不動産屋を通じて、ガス屋を呼ぶ。 ガスのメーターが異常と出ている。 リセットしても変わらない。 調べてもらったら、大元のガスボンベのバル…

アイドルに~、ハマってみたら、いいじゃな~い♬

映画の「ゴクドルズ」を観た。 バカバカしい設定で、見たくもあり、見ることもないかなとも思い、 まあ、暇なので見た。 面白い。 時間も100分ほどで、無駄がない。 原作漫画も読みたくなった。 しかし、このバカバカしい映画で、不覚にも泣いた。 これは、…