ドッグヴィル

映画「ドッグヴィル」を観た。

鬱映画とか人間のイヤなところをみせる映画とかいう評判だったので、是非みたいと思っていた。

監督はラース・フォン・トリアーダンサー・イン・ザ・ダークの監督だ。

評判に違わず、陰惨な話だった。

とはいえ、途中から結末は2つくらいに予想できていた。

どの登場人物も胸くそわるかったが、特に嫌悪感がわいたのが、ヴェラ(子だくさんの母親)、ヴェラの息子ジェイソン、そしてトム(町の哲学者きどりの物書、事実上は遊民)。

ずっとイヤな感じが続く素晴らしい作品だった。

ダンサー・イン・ザ・ダークはまだ、途中までは暗くもなかった(あくまで後半に比べて、ほかの映画と比べたら充分暗い)。しかしこの映画は始終イヤな感じが続く。

ただ一つ、時間が長すぎる。

2時間越えている。

章立てされていることも、長さを感じさせる。

章立ては映画の最初に全10章(プロローグと9章)であることが示される。ただし各章が何分ずつかは分からない。

そのためあと何章残っているのかだけを知るため、中盤はなおさら長く感じた。

ニコール・キッドマンの美貌はすごい。

当事者でいながら、どこか他人事のようにふるまう役がドンピシャだ。

アイズ・ワイド・シャットでもそうだった。

もっともあれは当事者ではあるが、ニコール自身は預かり知らぬところで物語が動いていた。

ドッグヴィルに戻ると、最後の場面はまさにカタストロフだ。

観ている間に生じたイヤな感情の落ち着き先がきちんと決まったようでスッとした。

サヨナラ親知らず

親知らずを抜いた。

これで4本目。つまり最後の親知らずだ。

約1時間半かかった。

途中で麻酔の追い打ちをした。

抜歯後3時間ほど麻酔が効いていた。

 

抜歯のたび、あんなに大きなものが真横に埋没していたことに驚く。

そりゃこんなものが動いたら、とんでもない痛みが生じるわけだ。

まだ頬が腫れていて、唾やお茶など飲み込むと痛む。

 

明日で痛みと腫れがひくといいけど。

キングスマン ゴールデンサークル

キングスマン ゴールデンサークルを観た。

とても面白かった。

前作がある以上、前作を知っている前提の場面もあったが、前作をみていなくても問題ないようにも思える。

前作よりもテーマ性が増している。

欧米のドラッグ使用率というか、少し手を出してみる人の数に驚く。

また、イギリスがアメリカ(主に南部)をどうみているかが表れていて愉しかった。

登場人物が、田中芳樹富野由悠季かというほどに簡単に死んでいった。

数人の人物(ロキシー、犬だけどJB、マーリン、ウィスキー)の扱いには多少の疑問が残る。

エルトン・ジョンには爆笑だ。

ブリティッシュ・イングリッシュに酔いしれながら娯楽として愉しめた。

途中でHighnessとMajestyを間違える場面があった。

ありえるか?と思ったが、今の日本でも殿下と陛下の使い分けが分からない若者は多そうな気がする。

一緒にみた人と、デッドプールR指定されて、キングスマンが指定されていないのはなんでかね、と話した。

理力と共に在れ

やっとスターウォーズ エピソード7 フォースの覚醒をみた。

ストーリー云々よりも映像が素晴らしい。

これで映画本編はすべてみたことになる。

クローンウォーズまではいいかな。

考えたらスターウォーズも初公開は77年だ。

実際に見たのは、、、いつだったかわからないが、

数年前にエピソード1~6まで見直した。

 

明日キングスマン2を観に行く予定。

今(23時ころ)から1作目を復習しよう。

思えば遠くに来たもんだ

魔装機神Ⅲのバゴニアルートをクリアした。

ほかの2ルートはこれからだ。

魔装機神スーパーロボット大戦のスピンオフ作品だ。

思えばゲームボーイででた初代スパロボは91年発売だ。

小学生の時、はしかで入院していて親に買ってもらった記憶がある。

(2018年からだと)27年になる。

アルスラーン戦記フォーチュン・クエストもそうだがどうもこの頃の趣味嗜好が今でも自分の基調となっているように思う。

 

 

気づけば30年。続くものあり終わるものあり。

年末に買っていて未読だった新フォーチュン・クエストⅡ9を読んだ。

いつも通りと言えばいつも通りだが、徐々に終焉に向けて物語が動いてもいる。

あとがきで著者が触れていたが、フォーチュン・クエストは平成元年に第1巻が刊行されている。

もはや30年にもわたる間続々とシリーズが刊行されている。

フォーチュン・クエストと銘打ってあるものだけで44冊。ここにはリプレイなどTRPGは含まない。

デュアン・サークは23冊。青の聖騎士伝説が2冊。

思えば長く読んできた。

ふと、思った。

ほぼ同じ時期(昭和61年)に始まったアルスラーン戦記の方は著者への批判が多いのに、フォーチュン・クエストの方の深沢美潮に対する批判はあまりみかけない。

なぜだろう。

思うに、深沢のほうはコンスタントに刊行しつづけ、しかも物語のトーンというかテンションがあまり変わらない。

対して田中のほうは所々で数年間の休みを取っていた。また、物語のトーンも文章の張りも明らかに変わっている。

このことが二者への評価となってしまったのだろう。

もっとも物語の内容がフォーチュン・クエストはほのぼのとしており(断定はできないものの)キャラクターが死ぬことはなさそうだ。

対してアルスラーン戦記は著者の趣味嗜好というよりも舞台となる世界・時代において人命は軽い。その軽さが主要登場人物に及ぶことも不自然ではない。