「リザとキツネと恋する死者たち」を観た。
期待して観た。
途中で寝た。
ストーリーが恐ろしいほどつまらない。
要は、人を好きになるとその相手が必ず死んでしまう女の話。
古典文学から連綿と続くテーマだ。
たいてい、この手の話のキモは、なぜ相手が死んでしまうのか、という理由であり
また、その原因を解消し、ハッピーエンドになることにある。
この作品ではハッピーエンドはともかく、恋した相手が次々と死んでいく理由がどうしようもない。
しかし、この作品は観てよかった。皮肉ではない。
挿入歌が素晴らしいのだ。
なぜ、日本推しなのかわからないが、とにかく日本びいきである。
なにせ主人公の雇い主は駐ハンガリー日本大使夫人であり、話のキーパーソンにして偉大な歌手は、日本のスーパースター、トミー谷だ‼‼‼ もちろんトニー谷のもじりだろう。
このトミー谷の「ダンスダンス★ハバグッタイム」はもう病みつきになる。
なぜかトルコ調の音楽に、いかにも外国人の日本語がのって、最高に素晴らしい。
特典映像など普段はみないが、音楽部分だけが抜き出されている素敵な特典。
本当にお得だ。
これは物語の重要な登場人物がフィンランド音楽が好きという設定からだ。
ロイツマのイエバン・ポルカに限って、日本人のネット中毒者が聞き違えるはずはない。
もうダンスダンス★ハバグッタイムとイエバン・ポルカだけで、何時間でも聴いていられる。
DVDやホームページのジャケットで主人公リザとトミー谷が歌いながら踊っているようなカットが使われており、もっと楽しげなミュージカル映画かと思ったら、違った。
しかし、音楽がすばらしかったことは本当によかった。
これはもう、今夜は二曲をパワープレイだ。
また、ハンガリー映画なので登場人物の名前もハンガリアンだ。
もちろん個人的にはゾルターンと伸ばしたい♬
他には、ルドヴィクも捨てがたい。
しかし、どうせならシミオン(シメオン)やカルマーン、アールモシュ、シャラモンなどの名前を使ってほしかった。