アレだから強いのか、強くなる代償がアレなのか

「完全なるチェックメイト」をみた。

チェスの世界チャンピオン、ボビー・フィッシャーの話。

かなりアレな感じで描いているが、どうやら本当にアレな人だったようだ。

精神に異常をきたしてしまったらしい。

レンタル屋のパッケージに「神の一手」云々とあったが、コピーライターがヒカルの碁でもパクったのかしらむ。

中々に面白い映画であった。

チェスの中身がほぼ描かれていないのは、恐らくチェスが分からない人向けなのだと思うが、もう少し局面の解説をいれても良かったのでは。

原題が「PAWN SACRIFICE」なのだから。

ヒカルの碁ついでに書くと、こういう盤面ゲームは相手が要るものだ。

その意味でこの映画は、ボビーのみならず、ボリス・スパスキーの映画でもある。

正直に言うと、チェスの内容よりは少しましだが、人物描写もかなり浅い。

もう少しスパスキーが不戦勝を良しとせず、ボビーとの三局目に応じたのかとか、スパスキーが椅子を調べたのは、スパスキーもボビー同様に精神を病んだのか、それとも神経過敏だったのか、などもっと説明や描写がほしいところではある。

スパスキーに勝って、世界チャンピオンになった後のことはナレーションと実際の映像で駆け足で描いてあった。

ネットで調べると、ニュアンスがだいぶ違う気がするが(アイスランドには政治亡命したと映画では表されたり、逆に、渡井美代子と事実婚して日本に住んでいたことは触れられず)まあ、スゴイ人だったみたいだ。

佳作だった。

洒落乙な店でバカ話 ♬

今日はオシャレなカフェを三軒はしごした。

最初は海がみえるお店。

二番目は都心のチョコ屋?さんでケーキを嗜み、

最後は少し住宅街に入ったカフェへ行った。

 

2番目のケーキ屋?さんで、アイスティーを注文し、

ミルクティーやレモンティーにするか、ストレートかをきかれた。

レモンティーにした。

そうしたら、注文の確認でなぜかアイスコーヒーに !!

店員さん、さっきのミルクかレモンをいれるかの会話を忘れたのか。

それともレモンコーヒーにしてくれるつもりなのか。

少し笑ってしまった。

同じく頼んだケーキを持ってきてくれた時も、

連れが紅イモ、私がレアチーズを頼んだのだが、

店員さんがなぜか

 紅イモありがとうございました

といった。レアチーズはありがとうないのか !!とそして、ご注文ありがとうでなく、

紅イモにのみありがとうというのは、面白かった。

この店員さんは他にも面白味のある方だった。

 

三軒目、最初は外のテラス席にいた。

そこの道路標識がガッツリぶつけられて根元からべっこりとねていた。

テラス席で優雅にチャイを飲んでいると、パトカーが。

まあ、曲がっている標識に何か印と、コーンを置いていただけなのだが、なにかめずらしいものをみた。

その後、暑いから店内に入りなおした。

 

バカな話を延べで6時間ほど楽しんだ。

修行映画

「アメリカン・レポーター」という映画を観た。

近年みた中で3本に入るほどひどい。

貞子3Dやキョンシー外伝のような、誰かに話したくなるひどさではない。記憶を消して、時間を返してほしいひどさだ。

そもそもコメディの区分になっていたが、何一つコメディ要素がない。

実話に基づくとあるが、何をみせたいのかが全く分からない。

アフガニスタンの状況を伝えたいのか、現地特派員の、特に女性特派員の様子を伝えたいのか。

望まずに派遣され、過酷な戦地で苦労し、文字通り生死をかけているとしても、現地になじもうともしない白人特派員たちに同情はできない。

まして主人公の女性は、戦場でも、そうでなくても周囲の制止もきかずに飛び出すタイプ。

実際に本人も周囲も危ない目にあっている。

過度にリベラルな女が極端に保守な異文化に投げ込まれ、どうなるかを描いたものとみれなくもないが、主人公たち、つまり白人特派員たちは何も変わらない。

女性ジャーナリストの熾烈な出世競争を描いた面もあるが、そもそも主人公は戦場ジャーナリストですらないから、まぬけな素人がベテランに出し抜かれる話にしかならない。

海兵隊や現地の大臣に直に友人奪還を依頼するとかも、必死さに胸打たれるよりも(それまでの経緯から)白人女が奸智を使い、メチャクチャしてるとしか思えない。

これ、白人女性へのネガティブキャンペーン映画なんじゃないかな。

やはりコメディという区分から何からすべてが間違っていた。

レンタル屋のラベルも144分と間違っているし(実際には112分過ぎ)。よりにもよってこんな映画を長く間違えるとは。

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32年が経った

昨日8月12日は日本航空123便の事故があった日だ。

まさにその昨日、ANAの羽田発大阪行の便で事故があったようだ。

ダクトが破損し、機内の気圧が低下したようだ。

酸素マスクが降りてくるほどのものだったらしい。

恐らく多くの人の頭に御巣鷹山の事故が去来しただろう。

さいわいにも、今回は羽田に帰還できた。

 

静かにさまざまなことに思いを致す。

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ずっとお部屋でひきこもり

車の走行距離が10万kmをこえた。

感慨深いものがある。

 

前回書いた、ずっとお城で暮らしてるが合わなかった理由がわかった気がする。

あの物語には、何故?に対する答がほとんど全くないのだ。

例を挙げれば、

3名を除いて他の全員が殺された一家がある。

なぜ殺されたのかは、全く語られない。

生き残った家族たちは、村中から悪意をぶつけられている、という(主観に基づく)事実は書いてあっても、なぜそうなったのかは触れられない。

このように何故に対する答、つまり理由が分からないまま、読者は物語に放り込まれ、登場人物たちと一緒に、過ごすことになる。

そこが私には合わなかったのだ。

 

ある意味ブラックとまで行かずとも、こういう職場は多いだろうし。

ろくに説明しないくせに、とにかく対処しろとか。

ずっとお城で暮らしてる

シャーリィ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」

期待しすぎたというより、肌合いがあわない。

アメリカの小説とはなぜか折り合いがよくない。

悪意の量が予想よりも少なかった。

といって、ケッチャムの「隣の家の少女」みたいな悪意(というか虐待)もまた、持て余してしまうが。

 

まず、状況説明がなさすぎる。

もちろん注意深く読めば、推測する事はできるが、それでも推測だ。

翻訳の問題とも思えない。

またストーリーも淡々と進むというか、盛り上がりに欠けるというか。

たかだか250頁程度だが、非常に長く感じた。

 

同時に映画化してほしい作品でもある。

香日ゆらの漱石本

香日ゆらの「夏目漱石解体全書」を読んだ。

香日の漱石関連本はどれも素晴らしい。

一つひとつのエピソードが分かりやすいものであったり、それを面白く描いたりという、著者の鑑定眼やテクニックの素晴らしさもさるものだが、何よりも素晴らしいのは漱石(およびその周囲の人々)への愛情だ。

読んでいて本当に好きなことが伝わってくる。

また、漱石に関わることなら建築、本の装丁、教育制度などなど分野に関係なく調べたい、知りたいということが端々に出てきている。

読んでいてその爽やかさに心が洗われる気がする。

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